私と横笛 横笛協会会員が語る 笛への想い、笛とのつき合い方

過去のコラム

vol.03 私のルーツ「沖縄」に近づきたくて・・・

vol.03 沖縄横笛協会 湯淺 満里子の写真
沖縄横笛協会 教師
湯淺 満里子
Profile
千葉県生まれ
2010年 琉球新報社主催芸能コンクール笛部門最高賞受賞
教師

私と横笛との出会いのきっかけは、高校生の頃に所属していた部活の演奏会の演目でたまたまエイサーをやることになり、教わるために地元の沖縄県人会の学生寮の扉を叩いた事でした。
母が沖縄首里の出身であったこともあり沖縄民謡に興味を覚え、演奏会が終わった後もそこで三線を習い続けたわけですが、曲は沢山教わったものの沖縄弁の独特のイントネーションは難しく、あ〜〜、歌は私には歌えない、と思っておりました。

そんな矢先、師匠である国吉博先生を紹介していただき、横笛と出会いました。
もともと吹奏楽で金管楽器を吹いていた事もあり、管楽器である横笛は私にはとってもしっくりくる楽器でした。

自分の声ではちゃんと歌えなくても、横笛を通してならこの先も沖縄の音楽を続けられるかもしれない、沖縄の文化にこれからも触れていられると思うと嬉しくなりました。
また、横笛を始めた事で関東だけでなく沖縄にも知り合いができ、一緒に勉強し、高め合って行く仲間ができたことはありがたいことでした。

自分のルーツともなる沖縄の文化ですが、関東にいる自分が吸収するにはきっと限界があるかと思います。
しかし、やはり沖縄の音楽が好きで、演奏をすることはとても楽しく、今後も少しずつ勉強し続けていけたらと思っております。

平成23年3月13日

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